介護施設 居室の清掃(環境の整備)手順(例)
清掃(環境の整備)の目的
- 利用者の方々に、いい環境を提供し、快適に生活して頂くため。
 - 施設で働いて頂いているスタッフの方々へ、きれいな職場環境を提供し、快適に仕事を行って頂くため。
 - 利用者の方を、当施設にお預け頂いた地域の方々が、当施設を訪問された際、これだけキレイな施設なら、しっかり見てくれているだろうと、安心して頂くため。
 
毎日清掃の考え方
環境表面を、手が頻繁に接触する【高頻度接触表面】と、手がほとんど接触しない【低頻度接触表面】に分けられます。高頻度接触表面は、1日1回は清掃し、さらに汚染レベルに応じて回数を増やす必要があります。低頻度接触表面は、1日1回の清掃を行います。
    高頻度接触表面
| 居室 | ドアノブ、テーブル、ベット柵、ナースコール、リモコン、各種スイッチ、タンスなどの表面 | 
|---|
清掃対象面積
居室
| 対象箇所 | 面積 | 頻度 | 
|---|---|---|
| 床 | 15.5㎡ | 1/日 | 
| トイレ | 3㎡ | 1/日 | 
資機材の準備
清掃対象面
| 居室 | ドアノブ、テーブル、ベット柵、ナースコール、リモコン、各種スイッチ、タンスなどの表面 | 
|---|
オキシヴィルファイブ希釈倍率
居室
| 対象の清掃 | 希釈率 | 
|---|---|
| 通常時の清掃 | 128倍希釈 | 
| 緊急時の清掃(ノロウイルス、コロナウイルス) | 64倍希釈 | 
| 嘔吐物処理、血液処理 | 16倍希釈 | 
スタンダードダンプモップの場合
●推奨水量・・・40cmの場合、10枚で500cc

マイクロクイックの場合
●推奨水量・・・マイクロクイック15枚で500cc投入して下さい。


清掃手順
- 手指衛生を行い必要物品を準備。個人防護具(手袋、マスクなど)を装着。
 - 清掃資機材を準備。清掃カートは居室前廊下に置く。
 - 挨拶をして入室。
 

清掃作業内容と作業導線
- ごみの回収(手指衛生手袋交換)
 - ベット柵の清拭(クロス面交換①)
 - テーブルの清拭(クロス面交換②)
 - ハンガー台の清拭(クロス面交換②)
 - 洗面台の洗浄と清拭(クロス面交換③)
 - トイレの洗浄と清拭
 - 床のモップ清掃(①→⑤の順番で)
 - ドアノブ内側/外側(クロス面交換④)
 
ベット柵、テーブルのお掃除ポイント
- 清拭クロスは、汚染を広げないように一方向に実施することで、汚れの拡散を防止。
 - 清潔から汚いへ、方向を決めて拭き上げます。
 - 広い水平面を清拭する場合は、方向を決め一部が、重複するように清拭し、拭き残しを防止します。
 

必要資機材
居室
| 商品名 | 枚数 | 洗い替え | 対象面 | 
|---|---|---|---|
| マイクロクイック(青) | 1枚 | 1枚 | テーブル、ベッド柵、洗面台 | 
| マイクロクイック(赤) | 1枚 | 1枚 | トイレ | 
| スタンダードダンプモップ 40(青) | 1枚 | 1枚 | 床 | 
| ウルトラプラスモップハンドル | 1本 | 床 | |
| ウルトラプラスモップフレーム40 | 1本 | 床 | 

